
リネン貸与品の預り証・受領書の作り方|記載項目と様式【2026年版】
リネン貸与品の預り証・受領書は、貸与開始・追加・返却の各時点で「誰が、何を、何点、どの状態で受け渡したか」を双方が確認できる様式にするのが基本です。本記事でいうリネン貸与品の預り証・受領書とは、貸与残高の基準数量を新設・変更・終了するとき、品目別数量・状態・受渡当事者を確認するための推奨証跡書類である。名称や発行主体は全国一律ではないため、貸与側・受領側のどちらが作成し、誰へ交付するかを様式内で明示する。
一方、日々の集配数量を記録する納品書・受領書とは役割が異なります。基準数量の証跡と日々の実績を分け、両方から現在の貸与残高を追える状態をつくることが重要です。
結論:推奨運用では基準数量の新設・変更・終了時に預り証を作る

預り証を作る主な時点は、初期預託、追加貸与、一部返却、全返却です。契約条件を変更して基準数量が変わる場合や、過去の記録を訂正する場合も、新旧の数量と変更理由が分かる証跡を残します。通常の集配ごとに同じ書類を発行する運用ではありません。
預り証で確定するのは、受渡時点の基準数量と状態です。その後の日々の回収数・納品数は実績として別に記録し、預け在庫の増減へつなげます。残高管理の全体像はリネンサプライ預け在庫管理の完全ガイドで確認できます。
この切り分けにより、契約上の条件、基準数量を確認した書類、日々の実績という三つの情報を混同せずに照合できます。預り証の作成だけで預け在庫が自動更新されるわけではないため、承認後に残高へ反映する担当者と手順も決めておきます。
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リネン貸与品の預り証・受領書に必要な項目

様式は、書類全体に共通する情報と、品目ごとに繰り返す明細に分けると確認しやすくなります。日々の書類に必要な項目はリネンサプライ納品書・受領書の書き方で整理し、預り証には基準数量の変更に必要な情報を集約します。
| 対応させる項目 | 管理区分 | 運用上の役割 |
|---|---|---|
| 契約番号、顧客、品目、契約単価、回収・納品サイクル | リネンサプライHUB標準機能 | 契約マスタを参照 |
| 書類番号、発行主体・交付先、納品先、受渡日、双方の確認者・確認日時 | 帳票・手作業管理。必要に応じてカスタム項目 | 受渡しを識別 |
| サイズ、初期預託数量、状態、返却・更新条件 | 帳票・手作業管理、またはカスタム項目 | 貸与残高の基準を確認 |
| 追加・返却の区分、元書類番号、変更理由、訂正履歴 | 帳票・手作業管理、またはカスタム項目 | 変更の経緯を追跡 |
初期預託数量はHUB標準の契約マスタ項目ではありません。現物の受渡しで確定した数量を預り証などに残し、必要に応じてカスタム項目や別の台帳で管理します。
共通項目は契約・顧客・納品先・受渡日・双方確認である
書類番号と契約番号は、預り証を契約や後続書類へ結び付ける検索キーになります。顧客名だけでなく実際の納品先を記録し、複数拠点がある場合にも受渡場所を特定できるようにします。
受渡日は残高変更の基準日です。貸与側担当者と受領側担当者の氏名または識別情報、確認日時、確認方法をそろえると、後日数量差が出たときに確認経路をたどれます。署名、押印、電子確認のいずれを採るかは契約と取引先との合意に合わせます。
発行主体と交付先も様式上で区別します。「預り証」「受領書」といった名称だけでは誰が誰へ発行したか判断しにくいため、貸与側・受領側の役割を欄名で示すと誤解を減らせます。
品目別項目はサイズ・数量・状態・返却条件である
品目名は現場で通じる呼称だけでなく、商品コードや規格を併記すると契約マスタと照合しやすくなります。同じ名称でもサイズ、色、素材などが異なる品は明細を分け、各行に受渡数量を記録します。
状態欄には、新品、使用済み、補修済みなど、双方が同じ基準で判断できる選択肢を設けます。自由記述だけに頼らず、汚れや傷などの特記事項を補足する構成にすると、返却時の状態と比較できます。
返却または更新の条件には、契約終了時の全返却、数量変更時の一部返却、追加貸与時の扱いを記録します。ただし、自然消耗や紛失・破損の負担割合は預り証だけで決めず、契約条件を参照できるようにします。
預り証を作成して残高へ反映する3ステップ

作成手順は、契約条件の確認、現物の双方確認、残高と履歴への反映の順です。書類作成とシステム更新の担当を分ける場合も、書類番号を共通キーにして処理結果を照合します。
ステップ1:契約条件と現物の基準数量を別々に確認する
契約マスタで契約番号、顧客、納品先、品目、サイクルを確認し、初期預託数量は実際の受渡し数量から別に確定して、預り証の基礎情報を用意します。契約マスタで品目を確認しただけで、その品目の初期預託数量まで確定したとみなさないことが重要です。契約単価や集配サイクルなどの契約条件と、現物を数えて確定する基準数量を分けて確認します。
ステップ2:受渡時に品目・数量・状態を双方で確認する
現物を品目・サイズごとに確認し、数量と受渡時の状態、双方の確認者と日時を記録します。貸与側の出庫数だけで確定せず、受領側が現物を確認できる受渡地点で照合します。差異があればその場で訂正し、訂正前後の値、理由、確認者を残すことで、後から元の記録を追えるようにします。
ステップ3:追加・返却・訂正を残高と証跡へ反映する
追加貸与や返却があれば貸与残高を更新し、元の書類番号との関係と訂正履歴を残します。反映後は、変更前残高、増減数量、変更後残高が預り証と一致するか確認します。預り証そのものが自動で在庫を変えるわけではないため、承認済みの書類を基に担当者が更新し、日々の実回収・実納品による増減とは別の履歴として扱います。
預託開始・追加貸与・返却で様式を使い分ける

共通の様式を基に、イベント区分と残高への作用を変えると運用しやすくなります。書類名、発行主体、交付先は契約によって異なるため、下表を推奨例として取引先と決めます。現在残高の計算方法は預け在庫の枚数を正確に把握する計算モデルと合わせて設計します。
| 書類・イベント | 推奨する発行主体・交付先 | 作成時点 | 数量の意味 | 状態記録 | 残高への影響 | 更新要否 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 預託開始時の預り証 | 貸与側が作成し受領側へ交付。契約で逆も可 | 初回の現物受渡し | 初期預託数量 | 受渡時の状態 | 基準数量を新設 | 承認後に更新 |
| 追加貸与時の受領確認書 | 貸与側が作成し受領側へ交付。契約で逆も可 | 基準数量を追加するとき | 追加数量 | 追加分の状態 | 基準数量を増加 | 承認後に更新 |
| 一部返却・全返却時の返却確認書 | 返却を受ける貸与側が作成し、返却側へ確認結果を交付。契約で調整 | 基準数量を減らす、または終了するとき | 返却数量・未返却数量 | 返却時の状態 | 基準数量を減少・終了 | 承認後に更新 |
| 日々の納品書・受領書 | 集配側が作成し納品先へ交付。契約で調整 | 各集配日 | 実回収数・実納品数 | 必要な差異・異常 | 日々の預け在庫を増減 | 実績入力で更新 |
預託開始と追加貸与は残高を増やす証跡である
初期預託では、契約開始時に実際に引き渡した数量をゼロから確定します。契約マスタにある品目やサイクルを参照しつつ、数量は現物確認に基づく別の基準として記録します。
追加貸与では、追加分だけでなく変更前残高と変更後残高も確認します。元の預り証番号、追加理由、適用日を結び付ければ、どのイベントで基準数量が増えたかを時系列で説明できます。日々の納品数を追加貸与と誤認しないよう、イベント区分を明確にします。
一部返却と全返却は残高を減らす証跡である
一部返却では、返却した品目・数量・状態と、返却後に残る基準数量を記録します。複数サイズが混在する場合は合計だけで相殺せず、明細単位で変更後残高を確認します。
全返却では、契約終了日、返却数量、未返却数量、双方の確認結果をそろえます。差異が残る場合は全返却済みとせず、未返却分を別記して対応状況を追います。書類を差し替える場合も旧版を消さず、訂正履歴から変更理由をたどれる状態を保ちます。
預り証を預け在庫・責任分界の証跡へつなぐ

預り証は単独で保管するのではなく、契約マスタ、日々の集配実績、棚卸し差分、責任分界の条件へ結び付けます。書類番号、契約番号、顧客、納品先、品目を共通の照合軸にすると、数量差が生じた時点と根拠を追いやすくなります。
預り証は基準数量の証跡とし、日々の残高更新とは分ける
預り証が示すのは、貸与残高の基準を新設・変更・終了した事実です。日々の集配では、現場が入力した実回収数と実納品数に基づいて預け在庫を増減させます。この二つを同じ更新として扱うと、通常納品を追加貸与として二重計上するおそれがあります。
月次などの棚卸しで現物数と帳簿残高が合わない場合は、差分数量と確認理由を記録します。初期預託や追加貸与の証跡までさかのぼれるようにすれば、基準数量の誤りか、日々の実績入力の不足か、現物差異かを切り分けられます。リネンサプライHUBでは日々の実績から預け在庫を自動増減できますが、預り証の内容を自動転記する標準機能を前提にはしません。
状態記録は負担協議の材料だが、責任割合は契約で定める
受渡時の状態記録は、返却時に見つかった汚れや破損がいつ生じたかを確認する材料になります。詳しい証跡の考え方はリネンの紛失・破損の責任分界と証跡で整理しています。
ただし、預り証に数量と状態があっても、自然消耗、修繕費、再調達費、紛失時の負担割合が自動的に決まるわけではありません。対象、判定基準、算定方法、協議手順はリネンサプライ契約書の必須条項を参照し、契約で合意します。預り証はその合意を適用するための事実記録として位置付けます。
預り証、日々の集配実績、棚卸し差分を同じ契約番号で追える設計にすると、数量差への確認が速くなります。
まとめ
リネン貸与品の預り証・受領書は、初期預託、追加貸与、一部返却、全返却の各時点で、品目別数量・状態・受渡当事者を確認するための証跡です。契約条件と初期預託数量を分け、日々の納品書・受領書とも役割を分けることで、貸与残高の根拠を追いやすくなります。
契約番号と書類番号を軸に、変更前後の残高、訂正履歴、棚卸し差分まで関連付けてください。預り証は残高を自動更新する書類ではなく、承認した基準数量を台帳やシステムへ反映するための根拠として運用します。
よくある質問
リネン貸与品の預り証には何を書けばよいですか?
書類番号、契約番号、顧客・納品先、受渡日、品目・サイズ、数量、受渡時の状態、貸与側担当者、受領側担当者、返却または更新の条件、訂正履歴を記録します。書類名や発行主体は全国一律ではないため、誰が作成し誰へ交付したかも明示します。
預り証と日々の納品書・受領書は何が違いますか?
預り証は初期預託、追加貸与、一部返却、全返却など貸与残高の基点や変更を確認する書類です。日々の納品書・受領書は、各集配日の実回収数と実納品数を確認する書類です。
預り証は集配のたびに発行する必要がありますか?
推奨運用では、初期預託、追加貸与、契約変更、一部返却、全返却など貸与残高の基準数量を新設・変更・終了する時に作成または更新します。日々の集配は納品書・受領書で別に記録します。
預り証には署名や押印が必要ですか?
リネン貸与品の預り証に全国共通の法定様式や一律の押印義務は確認できません。署名、押印、電子確認など、契約と取引先の合意に沿って双方の確認者と確認日時を残してください。
預り証があれば紛失・破損の負担割合も決まりますか?
預り証は受渡時の品目・数量・状態を示す証跡になりますが、負担割合そのものは決めません。自然消耗、紛失、破損の線引きと算定方法は契約書で定め、差異記録と合わせて協議します。
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